表装裂 愉しむ

銀箔押紙の裏打ちに京表糊「極」を用いた場合の黄変について(検証実験中)

重要なお知らせ

組合員の方より、銀箔押紙(楮紙)の裏打ちを「極」で行ったところ、約1ヶ月後に黄変(黄色く変色)したという報告を受けました。従来の京表糊では、このような黄変が生じたことは一度も無いそうです。

元々、銀箔は金箔に比べ、変色や退色しやすい性質のものです。どのような、化学変化によって黄変が生じたのか? 「極」に起因するものなのか? については、現在のところ不明であります。

一つの仮説として、「極」は接着力を増すために、CMCと酢酸ビニールエマルションの配合比率を若干上げています。黄変の原因の一つに「酢酸エチル(甘酢ぱいパイナップル臭)」が影響している可能性は否定できません。そこで、報告と同じような条件での検証実験を公開いたします。この実験結果は、製造元の大力糊と共有し、より良い製品造りに役立てたいと考えています。

写真は、7月1日に銀箔押紙を薄美濃紙(中肉)で肌裏、大判みす紙(中肉)で増裏を打ちました。右が「極」を使用、左が「京表糊」を使用したものです。使用した糊の濃さ、裏打紙は全く同じにしています。また、裏打ちしていない同一の銀箔押紙も保存してあります。

毎週、写真を更新します。黄変を確認できた時点で速やかに対処できるよう準備を整えます。尚、現時点では黄変は確認できていません。

組合員の皆さまにおかれましては、念のために、銀箔押紙(砂子を含む)の裏打ちに「極」を使用することをお控えいただくようお願いいたします。

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