表装裂 愉しむ

【京表糊の濃さについて】

裂地肌裏:
  • 糊の山が残るぐらいでご使用ください。(写真は京表糊100gに対して、水30ccで溶いたものです)
  • 糊を薄くすると裂地の表に糊が出ますので、少し濃いめでお使いいただく方が安全です。京表糊は多少濃くても、仕上がりが固くなりません。
絹本肌裏:
  • 裂地肌裏より少し薄めてご使用ください。
  • 絹本の肌裏打には、京表糊 極 kiwamiの使用をおすすめします。従来の京表糊よりも接着力が強く、乾燥時間が早いので、乾燥中の縮みによる浮きなどをある程度防ぐことができます。
紙本の肌裏打:
  • 京表糊100gに対して、水500cc~650cc位が大体の目安です。(下の写真は、京表糊100gに対して、水600ccで溶いたものです)付きの良い本紙と悪い本紙で濃さを変えてご使用ください。
  • 付きの悪そうな本紙の場合は、より濃いめにするなどの工夫も必要です。肌裏打後は、素干しで一度完全に乾燥させた方が後の仕上がりが良いと思います。紙本肌裏に関しては、従来の京表糊の使用を推奨いたします。
上巻き絹の裏打:
  • 京表糊100gに対して、水90cc~150cc位が大体の目安です。使用する裏打紙の厚さで糊の濃さを調整して、ご使用ください。(下の写真は、京表糊100gに対して、水120ccで溶いたものです)